教育の場で「瓦」が教えられる機会は極めて少ないといわれる中、県立熊本工業高校建築科でこのほど、屋根瓦研修が行われた。

同校OBのつぼみ瓦工業(熊本市、莟弘社長)莟和弘専務、増永瓦工業所(菊池市)増永社長らが文部科学省のデュアルシステムの一環として引き受けたもの。

3年間で塗装、左官など建築28業種をすべて研修させるといわれ、注目される試みだ。

卒業すれば2級建築士の受験資格が取れる人材に「台風、地震に対しては業界のガイドラインがある」「キチンとした仕事には予算がかかる」など教育できたことに対し、莟専務は満足の意を表し、一方の生徒は「いずれ建築家として瓦にも係わっていくときのためにしっかり学んでいきたい」と同社に感想を寄せている。

テュアルシステムとは文科省が推進しているむので、企業実習と座学の新職業訓練システム。平成16年度は15地域20紋、17年度は5地域5紋が選定されている。

同校は平成17年度の研究指定で、今回の研修は1月16日、23目、30日、各2時間実施された。

場所は同紋建築科実習室、対象生徒は1年生40人。初日は弊社刊「こだわり屋根事典」を資料に屋根と瓦の知識を学ぶ。

2回目、3日目は模擬架台への施工研修で、同社では5台の架台を用意、1台に8名の生徒がついて葺き上げた。材料・工法はいぶし瓦丿形一文字仕様、J形陶器瓦防災タイプ乾式強化棟、洋形40枚判強風耐震工法、F形フレンチ仕様、化粧スレート板金仕様の5つ。

研修後の生徒-「瓦を切ったり、土を塗ったり楽しくわかりやすかった」「打つ釘も様々な長さで形も様々」「のみのような道具を使って瓦を割る仕事が難しかった」。瓦のことに非常に興味を持ったというものから、KYT(危険予知訓練)活動に言及するものもあった